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うまい話にゃ裏がない? ~がんと食生活の関係~

栄養学科 清水 亮(臨床栄養学)

周知のように、日本人における死因の第1位は現在、悪性新生物(がん)となっています。故に国民のがん予防への関心は高く、それに応えるように様々な予防法が、色々なマスメディアを通じて流布されています。その情報量は膨大で、もはや氾濫していると言っても過言ではなく、何が正しい情報なのか判断しがたい状況となっているのではないでしょうか。本研究室の卒業研究において、本学学生を対象として調査をしたところ、「飲酒が肝がん発症に関連していること」や、「熱過ぎるものをとることが食道がん発症に関連していること」については、比較的多くの学生達が知っていることがわかりました。これらは科学的根拠に基づいて強い関連性が示されているもので、正しい情報が学生の間で広く認識されていると言えます。一方、科学的根拠に基づいて強い関連性が示されているにも関わらず、認識の低いものとして、「飲酒や肥満が乳がん発症に関連していること」が挙げられました。乳がんに関しては、「大豆製品をとることが予防的」との見解もありますが、科学的根拠に基づいた関連性は、「飲酒や肥満との関連」よりも低いとされています。しかしながら、調査結果から「飲酒や肥満が乳がん発症に関係していること」よりも、「大豆が予防的に作用する」と認識している学生が多いことがわかりました。この結果は本学学生を対象としていますが、一般的にも言えるのではないかと考えています。このように、科学的根拠に裏付けられたことと一般的に知られていることに多少のズレがあることを踏まえると、がんと食生活の関係について知りたいと思った時には、正しい情報を獲得する方法を知っておくことが大切ということになります。それについて、独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター(http://ganjoho.jp/public/cancer/index.html)、同センターがん予防・健診研究センター予防研究部(http://epi.ncc.go.jp/can_prev/)の2つのインターネットサイトを、信頼性のある情報源として紹介しますので、活用してみてはいかがでしょうか。また、後者のサイトでは、がんを予防するために、食生活においてどのような点に気を付ければよいのかをまとめてあります。予防効果があると言われる特定の食品に偏って食べるのではなく、他の生活習慣病と同様に量とバランスに気を付けた食事をすることに加え、これまでの科学的根拠をもとにして、飲酒は適度に、塩分は控えめに、野菜をしっかりととり、熱過ぎるものは避け、肥満に気を付けることが強調して挙げられています。うまい話には裏があると言ったりもしますが、信頼性のある情報源を活用して、裏付けのないうまい話には惑わされないようにしたいものです。食事はうまいに越したことはないですけどね。
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